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表面処理コラム

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SDGsと金属表面処理

2015年9月に国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」で掲げられた17の持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)の達成に欠かせない要素として「経済成長」と「社会的包摂」、「環境保護」の3つがあります。ここでは、SDGsと金属表面処理、塗装前処理について書いていきたいと思います。

SDGsに欠かせない要素

前述の通り、SDGsの達成に欠かせない要素として、「経済成長」と「社会的包摂」、「環境保護」の3つがあります。「持続可能な開発のための2030アジェンダ」は、地球上のあらゆる人々全てが豊かさを追求しながら、社会的な社会的なニーズを満たしつつ環境保護に取り組んでいくことを目指しています。持続可能な開発をしていく上で、これら3つの要素の一つでも欠かすことができないのです。

表面処理とSDGs

金属表面処理、塗装前処理は多くの場合、表面処理設備を動かすために加熱や動力といったエネルギーや薬剤の使用が欠かせず、それらによる作業者への影響、またエネルギーや薬剤を使用することによる環境への影響も考えられます。これらはSDGsを達成する上で対処していくべき課題と思われます。

弊社が多く取り扱う表面処理薬剤のひとつであるリン酸塩皮膜剤は、防錆を目的として19世紀に利用された記録があり、100年以上の歴史ある薬剤です。時を重ねる中で、使い勝手や適用範囲の拡大、防錆性能の向上、人体・環境へ有害性を持つ成分の不使用化といった改良が重ねられてきています。近年のリン酸塩皮膜剤では、処理温度の低温化や処理時間の短縮、使用時に発生するスラッジ(廃棄物)の低減、フッ化物の不使用やリンや窒素化合物を使用しないといった改良が進んでいます。それと同時に塗装前処理をする設備でも主に生産効率やエネルギー効率の点で改良が進められています。

金属製品を利用すると腐食は避けて通れない課題になります。腐食を防ぐには、塗装とその前処理が重要です。環境負荷の低い表面処理薬剤や設備、使い勝手のよい工程をお客様へ提案していくことでSDGsの達成に貢献できればと考えます。

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