DO
DOとは、Dissolved Oxygenの略称で水中に溶け込んでいる酸素の量のこと言い、日本語では溶存酸素量と呼ばれています。河川やその水域の水質はDO値を調べることで分かり、DOに比例して数値が高いほど水質が良く、低いほど悪いことになります。
水域における溶存酸素量は、酸素の溶け込み量と水中に生息する生物の消費量によって決まります。
大気中にある酸素が水面から溶け込こんだり、水中にある植物の光合成によって酸素が発生することで酸素の溶け込み量が増えていきます。しかし、水中に植物が過剰に生息している場合、光合成により高いDO値を示してしまうと場合によっては過飽和状態になり、夜には過剰な植物の呼吸で貧酸素状態にまで減ることがあります。
そのほか、汚染物質などの有機物量が多くなった場合には、有機物の分解によって溶存酸素量は低くなるため、酸素が必要な魚類などの生物は住めなくなり、微生物が多量に発生していわゆるドブのような状態になってしまいます。