アルマイト処理
アルマイト処理とは、アルミニウムを陽極として電解処理することによって、その表面に酸化皮膜を作ることです。アルミニウムと較べて硬度が増し、絶縁性を持ち、変色や腐食しにくくなります。やかんや鍋、アルミホイールや各種建材、工業製品等に広く用いられています。
アルマイト皮膜は無色ですが、多孔質の特性を活かし、染料で希望する色に染めることができます。
普通アルマイトと、特別に酸化皮膜をより硬く・厚く処理した硬質アルマイトの2種類があります。普通アルマイトの硬度は200HV程度で、膜厚は一般的には5~25マイクロメートル程度です。硬質アルマイトは、低温の電解槽の中で処理することにより、400HV以上の硬度となります。膜厚は用途に応じて調整しますが、普通アルマイトよりも厚くなります。加工によって灰色系の色になります。
表面に別の金属を載せるメッキ処理と違い、アルマイト皮膜は表面から外側に半分成長し、内側に半分浸透します。