化合物
複数の元素が化学結合した物質を化合物と呼びます。化学結合とは、化合物を構成する原子を結びつけている力です。複数の原子や分子が化学結合によらず交じり合った物は混合物と呼ばれ区別されます。
同じ化合物であれば構成元素の比率は常に一定であり、これを定比例の法則といいます。特に密度や沸点などの物質的性質が一定であることも、混合物との大きな違いです。
合金でも固溶体や共晶は化合物とは呼ばす、化合物として扱われる合金は原子レベルで一定割合の結合をもつ金属間化合物を指します。
一般的に化合物の結合状態は価電子理論や酸化数で分子構造を説明できます。金属同士の化学結合を特に金属結合と呼び、金属複合体のように複雑な化合物では価電子理論では十分でなく量子力学による説明が必要になります。