カソード
カソードは、媒質中に入れた一対の電極のうち、外部回路に電流が流れだす電極のこといい、外部回路から電子が導線側から媒質側へ流れこむ電極とも言います。マイケル・ファラデーによって命名された言葉で、ギリシア語Cathodos(下り口)から由来しています。
媒質にイオンが存在している場合は、陽イオン(カチオン)が進む方向の電極のことをいい、電気分解をした場合には、陰極となります。カソードの逆の電極には、陰イオン(アニオン)が進むためアノードといいます。この呼び方は、電流または電子の向きによって決まり、電位の高低ではないので注意が必要で、電池の場合の正極≠アノードとなります。そのため、電位で見る場合には正極・負極、イオンの向かう方向でみる場合にはカソード・アノードという表現をするのが良いです。