含水率
含水率とは、物質に含まれている水分の割合をいい、重量基準と体積基準の含水率がありますが、単に含水率という場合には重量含水率を示しています。含水率は通常に百分率(%)を用いて表示します。
重量含水率の計算式: u=Ww/(Ww+Ws)、uは重量含水率、Wwは水分の重量、Wsは物質の重量。
体積含水率の計算式: θ=Vw/V、θは体積含水率、Vwは水の体積、Vは全体の体積。
重量含水率は一般的に湿潤基準と乾燥基準があります。湿潤基準は上記計算式通りで含水率を算出します。乾燥基準は水分の重量を物質の重量で除したものとなり、含水比と呼ばれ区別されています。
含水率測定の水分では、表面付着水分・一定温度で加熱した場合の質量原料割合・強熱炭化によって薫蒸したときの水分と3種類の概念に分けることができます。
注意が必要なのは、JISZ2101の規定により木材の含水率は乾量基準で算出することにも関わらず含水率といいます。このため木材の場合含水率は100%を超えることもあり得ます。