金属表面処理
金属表面処理とは、素材の表面に処理を施すことにより、硬度、耐性、絶縁性、断熱性、密着性、装飾性などを向上させることを目的としている処理の総称を言います。金属による皮膜や、無機物による被覆、塗装、プラスチックライニングなどの方法があります。
金属の薄膜を被覆した表面処理をめっきと言います。メッキとカタカナ表記されることが多いため、外来語と捉えられることが多いですが、和製漢語とされる滅金が由来となる言葉です。めっきの歴史は古く、中国では前漢の頃から行なわれており、5世紀ごろに日本へその技術が伝わったと言われています。
めっきは被覆を形成する方法によって、電気めっき、化学めっき、化学蒸着、物理蒸着、溶融めっき、溶射、浸透めっきと7つに大別することができます。拡散被覆とは、金属表面に異なる金属を高温において表面へ拡散浸透させることにより、両金属の合金被膜を形成させる処理法です。耐熱性や耐食性が向上します。