黒染め|株式会社ケミコート

GLOSSARY

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表面処理用語集

黒染め

黒染め加工とは、古くから行われている鉄材の表面加工の方法の一つとして知られています。

 鉄の表面を化学的にアルカリ処理することによって一般的に、「黒サビ」と呼ばれる酸化被皮膜をつくるもので、この時に、加工した状態が光沢のある黒い色になることから「黒染め」と言われています。この処理を施すことによって、鉄の表面が酸化して四酸化三鉄(Fe3O4)を形成します。この酸化鉄は鉄を腐食する「赤サビ」を防いで、なおかつ見栄えを大幅によくすることができます。また、通常のメッキ加工とは違い、化学反応を利用して表面加工をするため、はがれることがありません。

そして、優れた耐熱性があるので、加工品は広い用途で使用できます。なお、長期間にわたって使用、保存をする際には、さび止め油などを使ってその素材の表面を保護する必要があります。

鉄材の加工が適していますが、鋳物や、熱処理・焼き入れした素材、ワイヤーカットした素材などは仕上がりが茶色系統の色合いになることがあります。

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