クロムフリー処理
クロムフリー処理とは、人体への影響が指摘されている6価クロムを使用せずに行う、クロムめっき等の表面処理技術のことです。金属の防錆処理や耐久性を上げるために用いられる6価クロムは、世界各国で使用規制が進みました。しかし、6価クロムにかわる処理は性能やコストの面において、代替え処理が難しいとされてきました。
現在では、毒性の少ない3価クロム化合物を用いた処理や、亜鉛・ニッケル合金など、金属塩や有機皮膜を使い、全くクロム化合物を使わないノンクロム表面処理方法が採用される様になり、それらを総称してクロムフリー処理と呼びます。
将来的には、クロム化合物を一切使用しないノンクロム処理への移行が進んでいくと考えられます。この技術が進むことにより、地球環境保護や、有害物質の削減の効果が期待できます。また、有害物質は実質的な回収が困難とされているため、リサイクルを進める上で影響がありましたが、クロムフリー化が進むことで、このような問題が解決されます。