サイクル試験
金属の表面加工を行う目的は様々ですが、その工業製品がどのように使われるかによって求められるものが変わってきます。高温多湿の場所で使われる機械であれば、強度はもちろん、腐食しにくく錆に強いということも求められるでしょうし、繰り返し可動する部分に使われる部分の部品になるのであれば長期間の可動に対する耐久性が求められることになるでしょう。また、高温での作業環境の元で使用される機械等の場合であれば、耐熱性能が求められます。
一時的に耐えることができたとしても、その製品に期待される耐用年数の期間中、不具合なく使用を続けるレベルが求められることは当然ですし、一定の耐久性等がなければ事故等につながる可能性もあり、安全性の観点からも大切です。
そういった条件を満たす製品かどうかを確認するために行われるのがサイクル試験です。高温環境から低温環境へ、もしくは多湿環境から乾いた環境へという変化を数時間おきのサイクルで、耐久性などの使用試験を続けるのがサイクル試験です。これにより、より現実に近い環境での性能確認を行うことができます。