ジルコニウム
原子番号40。耐熱性能を生かした容器や硬度を生かした工具などに利用されるジルコニア(酸化ジルコニウム)や耐熱性能を生かした容器や装飾材料として利用されるジルコン(ジルコニウムのケイ酸塩化合物)などがある。塗装前処理薬剤では、鉄鋼やアルミニウム用の皮膜成分として利用されている。鉄鋼用途では、リン酸亜鉛皮膜よりも少ない工程でも同等な耐食性を発揮する塗装下地皮膜となり、アルミニウム用途では人体や環境への影響のある六価クロムを含有しない塗装下地として利用されている。リン酸亜鉛皮膜と比較では、使用時に発生するスラッジ(固形廃棄物)が少なく、液の管理項目が少ない点、排水規制に該当するリンを含んでいない点も利点となる。