水洗
ワークに対して、脱脂処理や皮膜化成処理をした時、ワーク表面に薬剤成分が付着した状態になります。この状態では、薬剤成分による腐食が発生したり、塗膜性能の低下や外観への影響が発生したりします。また、ワーク表面に付着した薬剤成分が後工程に持ち込まれることで、後工程の薬剤成分バランスが崩れてしまうことになります。こういった事を防止するため、各処理工程の後に水洗工程を設けます。水洗による効果を高めるため、2回以上の水洗工程をいれる多段水洗とする場合もあります。いずれも場合も水洗水の汚染度管理を適正に行い、一定以上の水洗効果を保てるようにする必要があります。