スマット除去
錆・スケール(酸化皮膜)などといった、金属の表面に付いた化合物(酸化物)を取り除くため、酸溶液に浸して表面を綺麗な状態にしたり、アルカリ浸せきなどを行う際に表面に生じる不要物(スマット)を除去することを「スマット除去」といいます。
アルミニウムのアルカリエッチングを行った際、スマットという黒色の付着物=スマットが発生する場合があります。このスマットはアルミニウムに含まれる不純物・合成成分などがアルミニウムに固着することによって生じます。スマットを除去する最も単純な方法は、約30パーセント前後の硝酸水溶液に浸けることです。また、硫酸などといった硝酸以外でもスマット除去は可能です。
硫酸よりも硝酸の方が短い時間でスマット除去を完全に行い易い特徴があります。スマット除去用の添加剤と併用される場合もあります。