導電性
導電性とは、電気を通す性質のことを言います。電気が流れるといった場合は、電子が移動することと同義です。導電性を調べるには、その電子が通るかどうかを調べ、調べる物質が電子を通しやすければ導電性の物質、そうでなければ絶縁性の物質となります。
導電性がある物質の代表として金属が挙げられますが、その金属の中でも導電性に差があり、電気抵抗率が低いほど電気を通しやすい物質となります。ちなみに、プラスチックなどは電気を通しにくい絶縁性のある物質の代表として挙げられます。
金属加工では、製造する製品の使用用途に応じて、導電性と絶縁性の関係性が重要になります。リン酸亜鉛皮膜において、皮膜化成をすることによってワーク表面の電気抵抗率が高くなり、皮膜が厚いほど通電しにくくなります。このため、ワークに通電して塗装をする電着塗装を行う場合、なるべく薄いリン酸亜鉛皮膜が採用されます。