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表面処理用語集

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梨地処理

梨地処理とは、金属や塗装の表面処理において意図的に施されたザラザラとした質感(微小な凸凹)にする処理のことです。また、そのような加工方法のことを「梨地仕上げ」や「シボ加工」、そして「マット仕上げ」などと呼んでいます。

あえて梨地に加工する目的としては、ピカピカした鏡面加工とは別の風合いを出すという見た目上のことだけではなく、滑り止めや、さわり心地、そして指紋などの汚れを目立たなくするという実用的な目的もあります。具体的な用途としては、工具の持ち手部分が梨地になっている製品も多く、実際の作業を行う際の滑り止めの役割を果たしています。

金属加工で梨地を作る際には、梨地を再現できる金型を用いるほか、ワイヤーブラシを用いた方法や、研磨剤を用いたラッピングと呼ばれる方法、そして化学的な処理方法などがあります。また、梨地の金型を作る際は、エッチングと呼ばれる化学処理の方法や、サンドブラストと呼ばれる研磨剤を表面に吹き付ける方法などがあります。

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