pH試験紙
pH試験紙とは酸塩基指示薬をしみこませた用紙のことをいい、pHの測定に用いられます。おおよその場合、調べたい液体(検液)にpH試験紙をなるべく短時間、静かに浸漬させて試験紙を呈色させて標準色調表の色と比較してpHを測定します。
万能試験紙と細かな目盛に分かれた試験紙などのさまざまな種類の試験紙があり、万能試験紙の場合pH1から14程度の範囲内での大まかなpHがわかりますが、精度は±1ほどあります。細かな目盛のついた試験紙の場合は精度がさらに上がり±0.2程度までになります。何を測定するかによっても種類がさまざまあり、アルミニウムイオンやジルコニウムイオンを検出する試験紙やアンチモンイオンを検出する試験紙などさまざまな種類がありますが、試験紙によっては定量や半定量の測定はできないものもあります。
試験紙は呈色した後にすぐに比色しないと退色したり脆色してしまう場合があります。また、クロムメッキ浴のような色のついた溶液の測定しにくいこともあります。