非晶質
非晶質(ひしょうしつ)とは、結晶物質のように原子や分子が規則正しい配列をとらず不規則な配列をしている固体物質のことを言います。
「アモルファス(amorphous)」とも呼ばれており、ガラスやゴムなどが代表的な非晶質材料です。非金属物質にはこの非晶質がしばしば見られますが、金属でも非晶質の状態を持つことが1960年に発見され、「アモルファス金属」や「金属ガラス」などと呼ばれています。
電気メッキや還元剤を用いた無電解メッキなどのメッキ法により、金属表面上にこの非晶質の金属膜を作成することができることが知られており、金属の表面処理技術の一つとして利用されています。
塗装前処理においては、非晶質の皮膜としてリン酸鉄皮膜があります。鉄鋼素材表面に均一に形成される皮膜で、青色から紫色、黄金色の外観色を持っています。