防錆
金属製品にとって、錆はその製品の耐久性を下げてしまうとともに、使用時の性能低下を招いたり、最悪の場合は使用中の事故の原因にもなるため、その発生をできる限り防止することが望ましいとされています。
錆が発生することによる損害の発生やその対策費用等の経済的な損失はかなりの額にのぼりますので、錆の発生を防止することは製品の製造、金属の加工においては重要なことです。また、製品を長持ちさせるという観点から資源節約に関する重要な課題とも言われています。
この金属材料の錆(腐食生成物)の発生を食い止めることを防錆といいます。錆を防止するための処理方法は様々ですが、代表的なものとしては表面を塗装したりめっきすることによって、金属表面が直接空気に触れるのを避けるという方法があります。また、同じく金属表面の空気接触を遮断する目的での防錆油を塗布することもよく行われます。表面に塗布する処理剤にはいろいろな種類があり、塗布することで化学反応を起こさせ、金属やめっき自体の防錆性能を向上させるものもあります。