ISO9001とは、製品やサービスの質の向上を図るためのシステムについて要求事項を定めた国際規格です。この審査を通して、会社が品質マネジメントの欠けている所に気づき、改善を促すことで、顧客に提供する製品やサービスの品質を保証し、顧客満足度の向上を目指すことを目的としています。

 　ISO9001の審査内容は大きく3つあります。1つ目は、品質マネジメントシステムの有効性を審査します。ここでは、このシステムを使って得られた結果と、システム構造を考慮して、それぞれのプロセスについての評価を行ないます。

　2つ目は、品質保証と顧客満足度が向上していくようなプロセスの有無です。顧客の要求を反映するプロセスがあるか、組織内で品質マネジメントに関するＰＤＣＡサイクルが回っているかなどをチェックします。

　3つ目のトップが決めた品質マネジメントプロセスを現場で実行されているかという観点では、全ての階層の従業員の理解度や実施内容を評価します。

　このように、ISO9001は、製品やサービスの品質そのものに対する規格ではなく、その品質を向上させるための仕組みに対する規格です。