pH|株式会社ケミコート

GLOSSARY

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表面処理用語集

pH

pHは水素イオン指数または水素イオン濃度指数の事です。水素イオンのモル濃度の逆数となる常用対数を用いて表されています。

 7を中性として小さくなるほど酸性となり、反対に大きくなっていくとアルカリ性が強くなります。一般的には0から14までの数字で表される物ですが、高濃度の場合には例外的な数字で表記することもあります。検出方法としてはリトマス紙、指示薬、pH計などが用いられます。

 金属表面処理においては腐食反応を伴う処理などを行う際の目安として用いる場合が多く、適切な濃度管理をするために利用されています。金属表面処理では単純に濃度が高ければよいというものでもなく、高すぎると表面以外も傷んでしまう事もあります。当然低すぎると処理を行う際の効果が十分に得られませんから、pHなどの指標を使って一定の状態を保つように濃度管理を行います。薬液の濃度が低く示されたならば交換または補給などを行い、蒸発などにより高い濃度になった際には給水をして薄めるといったようにします。

 また、国の定めた排水基準の中にはpHも規制値が設定されています。海域に排出されるものはpH5.0~9.0、海域以外の公共用水域に排出されるものはpH5.8~8.6と定められています。このため、金属表面処理に使用される薬剤を廃棄する場合、処理を行って有害物質を取り除いた上でpHを基準値内に調整する必要があります。

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