粉体塗装
粉体塗装はパウダーコーティングとも呼ばれています。有機溶剤や水といった溶媒を使用しない100%固形分の粉末状の粉体塗装を使用します。
主に静電粉体塗装法という吹き付け塗装または流動浸漬法といった浸漬塗装の2つの方法で行われる工業塗装法です。
粉体塗装によってできた塗膜は被覆性がある高分子樹脂の特性によって優れた塗膜強度・耐薬品性・耐食性・耐候性を保持することができ長期間品質を保つことができます。粉体塗装は、有機溶剤を全く使用しないので、塗装作業にて大気汚染による環境破壊や火災、中毒・臭気といった危険を回避することができます。さらに、塗料の回収再利用をすることができるので、塗装コストを削減することも可能です。
粉体塗装は、1回の塗装で厚塗りが可能ですが、塗膜の平滑性が液体塗料と比較すると劣る場合があります。ただし、色変えをする際には時間がかかる、焼き付け温度が高い、現場施工には不向きといった部分もあります。