節水式
節水の仕組み
置換水洗の働きにより水洗水の汚染度を従来の1/10に低減します。
従来式とセイバーとの違いは、「置換洗浄」にあります。
図2の通り、置換水洗は各水洗ブースの前に設置され、ワークが洗浄ブースに入る前に水洗シャワーを行います。
この洗浄工程前の予備洗いが、本セイバーの大きなポイント。
化成を例に取ると、ワーク付着の化成剤は従来式と比べ約1/10の濃度まで洗い流されます。
このため洗浄水が汚れにくく、洗い落ちた皮膜液は図3のように必ず皮膜ブースへと流されるため、皮膜剤消費を抑制し、同時に各洗浄ブースの水質を従来の1/10以下の給水量で維持します。これにより、驚異的な節水を実現しました。
クローズド化
クローズド化の仕組み
節水効果と蒸発システムの相互作用により、表面処理ラインをクローズド化します。
セイバーは、第一水洗の置換水洗水を皮膜ブースへと前送りするしくみにより、水洗から排水をスッキリとなくしました。
ラインへの給水量と皮膜ブースへ前送りする水の量を等しくすれば、水洗ブースからの排水はなくなります。
ただし、皮膜ブースに水を入れ過ぎると、皮膜層が溢れてしまいます。
しかし、セイバーなら心配要りません。
何故なら、独自に開発された蒸発システムにより水分を蒸発させるからです。
製品の仕上がりや、品質向上に大きく貢献するセイバーは、機能的なメリットを随所で発揮します。
蒸発システムは、排気ダクト、排気ファン及び気液分離装置から構成されています。
皮膜ブースから排気ダクトに吸われた薬品・ミストは、図7のような構造を備える気液分離装置で皮膜剤と水蒸気に分離。
皮膜剤は凝集して液体となり皮膜槽へ戻ります。水蒸気はそのまま屋外に排気されます。