表面処理剤のラインアップ
ケミコートでは、金属表面に対して洗浄したり、化学研磨したり、梨地仕上げをしたり、塗装の下地処理をしたりといった機能をもった薬剤を取り扱っております。
それらの薬剤は、処理の目的や対象となる金属製品の素材や形状、処理条件などを元に選定を行います。状況·状態に合わせて様々な種類の表面処理剤をご提供致します。
皮膜化成剤
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鉄鋼用
- リン酸鉄皮膜剤
- リン酸亜鉛皮膜剤
- リン酸マンガン皮膜剤
- ジルコニウム皮膜剤
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アルミニウム用
- チタニウム系皮膜剤
- ジルコニウム系皮膜剤
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亜鉛鋼板用
- リン酸亜鉛皮膜剤
- チタニウム系皮膜剤
上記以外にも皮膜化成剤はございます。
浸漬処理やシャワー処理など、使用条件にあった薬剤をご提案させていただきます。
お問い合わせフォームよりご相談ください。
化成処理とは
金属加工における化成処理とは、金属表面処理の種類の一つで金属素材表面に化学反応を利用して不溶性化合物の皮膜を生成させる処理のことです。
JIS(日本工業規格)の規定では、化学的、または電気化学的な処理によって金属表面に安定な化合物を生成させることとされ、リン酸鉄皮膜処理やリン酸亜鉛皮膜処理といったリン酸塩処理や黒染め処理、クロメート処理などが定められています。
塗装前処理における化成処理の目的は、塗装工程まで金属の防錆をすることと塗装の密着性と耐食性を向上させることです。
そのため、化成処理で生成される皮膜には金属素材に対する腐食からの保護能力、金属素材との付着力、塗装との付着製、塗装焼き付け時の耐熱性が要求されます。
日本で多く採用されているリン酸塩処理の工業的方法が開発されてから100年以上が経過しています。
そして、日本にリン酸塩処理が導入されて80年以上が経過してからさまざまな改良がされて現在に至ります。
改良の内容は、化成皮膜の性能だけでなく処理温度の低温化や環境負荷の低減など多岐にわたります。
現在も、既存薬剤の改良や新規皮膜化成処理剤の開発が進められています。皮膜化成をご検討の際は、一度ご相談下さい。
化成処理の種類と特徴について
化成処理は、その目的や製品の材質によりさまざまな種類があります。
鉄鋼製品の塗装前処理の場合、リン酸亜鉛処理やリン酸鉄処理などがあります。
リン酸亜鉛処理は、自動車をはじめとした高い耐食性を必要とする場合に採用される化成処理です。リン酸鉄処理は、リン酸亜鉛処理と比較して耐食性は低くなりますが、処理工程が簡便なことなどから屋内家具製品などのさびにくい環境で使用される製品の化成処理として採用されています。
アルミニウム向けの化成処理は、既存のクロメート処理だけでなくノンククロム処理の薬剤も取り扱っております。
クロメート処理は非常に良好な耐食性を得ることが出来ますが、クロムの有害性の点から近年ではノンクロム処理に移行段階にあります。
ノンクロム処理による化成皮膜の耐食性は年々改良が進められています。
下記に一例を挙げておりますが、その他ににも化成処理剤を扱っております。化成処理をご検討の際には、是非弊社までご相談下さい。
ケミコートの皮膜化成剤には、このようなものがあります。
環境に優しい新型皮膜化成剤No.ZRシリーズ
ケミコートNo.ZRシリーズはジルコニウムを主成分とする非晶質の防錆皮膜を形成します。
リン酸塩皮膜化成剤に変わる新規の環境配慮型皮膜化成剤です。